黒川律

コラム

【週刊 AI 懐疑論 #6】週刊AI懐疑論 #6|対策が充実するほど、問われなくなること

ハルシネーション対策の記事が増えた。RAG(検索拡張生成)、プロンプト設計のパターン化、ファクトチェック連携——技術的なアプローチが体系化され、「対処法は存在する」という認識が業界に広まってきた。それ自体は前進だ。ただ、対策技術が充実するほ...
AI規制・政策

サイバーAIの「特化」は、防御力の証明ではない

「特化型」という言葉は強い。汎用モデルより優れている、そういう印象を自然に与える。だが、何がどう特化しているのかが示されないまま、その言葉だけが先行するとき、判断の質は下がる。OpenAI、日本政府とサイバーセキュリティで協力 最新AI「G...
AIビジネス

「対抗できるか」ではなく、「代替不可能か」が問われている

OpenAI、Anthropicが新会社設立 国内SIerは「黒船襲来」に対抗できるか?(ITmedia エンタープライズ)AnthropicとOpenAIが相次いで新会社を設立し、企業のAI導入をオンサイトで支援する体制を整えた。Open...
AI規制・政策

「守る仕組み」を壊す側が設計するとき

OpenAI Foundation、AIによる経済激変から労働者を守るため2.5億ドルを拠出へ米OpenAI Foundationが5月27日、AI技術がもたらす経済激変への初期対応として2.5億ドルの拠出を発表した。活動は「変化の理解」「...
AI規制・政策

AI企業が「守る側」に立つとき

AIが奪う仕事を、AI企業の財団が補填する——この構図に、見えていないものはないか。OpenAI Foundation、AIによる経済激変から労働者を守るため2.5億ドルを拠出へ(ITmedia AI+)では、米OpenAI Foundat...
AI規制・政策

「技術負債の解消」は応急措置ではない——要請文が示す金融機関の本当の課題

金融庁と日銀、「フロンティアAI」による脆弱性大量発見に備えた対応を金融機関に要請(ITmedia AI+、2026年5月25日)金融庁と日本銀行が5月22日、フロンティアAIによる大量脆弱性発見に備えた対応を金融機関に要請した。経営トップ...
AIビジネス

AI導入の壁は、技術よりも業務設計にある

「まず何から……」が62% 中小企業のAI活用を阻む“5大不安” - キーマンズネットは、Leachの調査をもとに、中小企業のAI導入率が約12%にとどまると伝えています。最大の障壁は「何から始めればいいか分からない」で62%。コスト対効果...
AI規制・政策

感情の善悪論がAI依存規制の焦点をずらしている

「私も2次元しか愛せない人間」 小野田大臣がAIへの恋愛感情に見解示す 依存には懸念5月22日の記者会見で、小野田紀美経済安全保障担当大臣はAIへの恋愛感情について「間違っているとは言いたくない」と述べた。一方でAIへの依存には対応検討が必...
コラム

【週刊 AI 懐疑論 #5】週刊 AI 懐疑論 #5:「2026年問題」という締め切りで、AI判断は正しくなるか

AI版の「2026年問題」がまた語られ始めている。NRIなどのシンクタンクがこの概念を整理し、ITメディアが「企業は今動くべき」と畳みかけ、キャリア系メディアが「若手も無縁ではない」と接続する。フレームの積み上げ方は、かつての「2025年の...
AI規制・政策

オンチェーン金融は誰の手に渡るか——日本の次世代構想が手放せないもの

ブロックチェーン技術が「分散型」を旗印に語られるとき、そのシステムを設計・承認・監督するのが誰なのかという問いは、意外と後回しにされる。日本はオンチェーン金融のどこに賭けたか——自民党PT提言から読む国家戦略の設計図は、2026年5月に最終...