「96%短縮」という数字は、本当に現場の働き方を変える水準なのでしょうか。
セキュリティ企業Sophosの事例を、OpenAIが公開しています。Sophos cuts threat investigation time by 96% with OpenAI Daybreakです。要点は次の3つです。
- OpenAIのDaybreakを使い、脅威調査の時間を96%削減した
- MDR(マネージド検知・対応)の案件の52%を自動化した
- 人間による監督は維持している
数字より注目したいのは、残りの48%の使い方
注目したいのは、自動化の範囲が全体の半分強にとどまっている点です。全件を自動化するのではなく、自動化できる案件を見極めて任せています。人間による監督を残したままでこの水準に届いたことが、この事例の要点です。
調査の時間が大きく縮むと、アナリストは調査の下準備よりも、結果を見て判断することに時間を使えるようになります。自動化の対象外になった案件に、人の経験を集中させやすくなるはずです。これが、この事例から読み取れる前向きな可能性です。
導入を検討するチームへの示唆
同じ構造は、MDR以外の運用業務にも当てはまりそうです。インシデント対応や監視など、定型的な調査が多い現場がその例です。最初に問うべきなのは「どこまで自動化できるか」ではありません。「どの案件を任せ、どの判断を人に残すか」です。
この線引きを先に決めたチームほど、自動化の割合を段階的に広げやすくなります。96%という数字は、速さの話であると同時に、人と機械の役割分担を設計し直せることを示した数字だと読めます。
出典: OpenAI「Sophos cuts threat investigation time by 96% with OpenAI Daybreak」
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